昨夜の記事を書いた翌朝、目に飛び込んできた広告
昨夜、「老後資金より、住まいの方がよっぽど難しい」という記事を書いた。
老後資金については、何年もかけて資産運用や生活費をシミュレーションし、自分なりの見通しは立ってきた。
ところが住まいだけは違う。築年数、修繕費、資産価値、立地、健康、家族構成……。
考え始めると答えが見つからないまま時間だけが過ぎていく。
そんな記事を書いた翌朝、新聞を開いた瞬間、思わず目が止まった。
「どうする?60代からの家モンダイ」
婦人公論の広告だった。
「実家じまいへとへと」
「老朽化しても我が家に住むしかない?」
並んでいた見出しを見て、
「やっぱり、この問題で悩んでいる人は多いんだ」と感じた。
老後のお金よりも答えが出ない「住まい」
老後のお金は、ある程度準備の方法が見えている。
年金はいくら受け取れるのか、生活費はいくら必要なのか、資産をどのように取り崩すのか。
もちろん正解は一つではないけれど、数字を積み上げながら考えることはできる。
でも住まいは違う。
住み続けるべきなのか。
住み替えた方がいいのか。
売るならいつなのか。
どれも「これが正解」という答えはなく、そのときの健康状態や家族の状況、
不動産市場によっても変わってしまう。
だからこそ、老後資金以上に難しいテーマだと感じている。
母のマンションを見ていて思うこと
実は、母が住むマンションも築50年が近づいている。
駅から徒歩1分という便利な立地で、大規模マンションでもある。
以前なら「そんな好条件なら安心」と思っていた。
ところが最近は、売りに出されている部屋を見かけることが増えた。
そして、価格も超激安と言う感じだ。
それでも、すぐに買い手が決まっているようには見えない。
実は、何年か前には、600万円くらいの70平米物件を私の趣味のアトリエに買っちゃおうかな・・・
母の様子を見るついでに自分好みにリフォームした部屋で、週末の趣味時間として
過ごすのも悪くないな・・・なんて考えたりしたこともあったのだけど、
あの売り物件ばかり増えていく様子を見ているとあの時軽い気持ちで手を出さなくて良かった
と今は思う。
もちろんマンションごとに事情は違うし、一つの例だけで語ることはできない。
そして、「駅近だから大丈夫」「立地がいいから資産価値は安心」と単純には言えない現実を身近で見ていると、自分が住む築35年のマンションのことも考えずにはいられない。
「実家じまい」は他人事ではない
広告にあった「実家じまいへとへと」という言葉も印象的だった。
親が長年暮らした家をどうするのか。
自分自身も子供時代の家族との思い出が詰まった家である。
売るのか、残すのか、それとも片づけるのか。
そこには思い出だけでなく、お金や相続、家族の気持ちも絡んでくる。
老後の住まいは、自分たちだけの問題では終わらない。
親の家、そして将来は子どもたちへ引き継ぐ自分たちの家。
世代をまたいで考えなければならないテーマなのだと思う。
答えはなくても、考えることは大切
住まいの問題は、お金だけでは解決できない。
健康、利便性、管理状況、資産価値、家族との関係。
感情も絡んでくる。
考えるべきことが本当に多い。
だから私は最近、「老後資金を準備すること」と同じくらい、
「住まいについて考えておくこと」が大切なのではないかと思うようになった。
昨夜、自分の住まいについて記事を書き、その翌朝に新聞で
「どうする?60代からの家モンダイ」という言葉を目にしたのは、
ただの偶然だったのかもしれない。
でも、その偶然のおかげで、この悩みは私一人のものではなく、
多くの人が抱えている現実なのだと改めて感じた。
私自身もまだ答えは出ていない。
それでも、「まだ大丈夫」と先送りにするのではなく、
その都度、自分たちにとって納得できる選択を考え続けたいと思っている。
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老後資金より難しい住まい問題
※本記事は、新聞広告をきっかけに住まいについて考えた個人の体験と感想です。不動産の価値や住み替えの判断は、立地や建物の状況などによって大きく異なります。


