39度の高熱でダウン…病人に容赦ない「最新医療」と、身勝手すぎる夫に何百回目かの「もう無理」

暮らしとお金

娘が久しぶりに帰省した。
が、滞在中にまさかの発熱と酷い喉の痛み。お盆休みで近所の病院はどこも休診だったため、我が家にある解熱剤やトローチでなんとか凌ぐことに。
でもさすが若いだけあって、休みが明ける頃にはすっかり元気に復帰!

「よかったよかった」と見送ったのも束の間……。

残された家族に押し寄せる、発熱、咳、そして激痛の喉。
元気になった娘と入れ替わりで、見事に家庭内感染の波がやってきた。

39度の高熱でカルチャーショックを受けた日


翌日から仕事だった私は、一日中解熱剤を飲んで静養。
なんとか微熱まで下げて出勤したものの、その翌日にあえなく撃沈。
39度近くまで熱が上がり、会社に有休を連絡して、数年ぶり?いやもう10年以上ぶり?
に近所の開業医へ駆け込んだ。
子供たちが幼い頃は、しょっちゅうお世話になっていた病院だ。
ところが、ドアを開けてびっくり。
綺麗にリフォームされ、長年勤めていた看護師さんたちもすっかり様変わり。
先生も息子さんに代替わりしていた。

そして、最大の試練が受付で待っていた。

「問診票はこちらのQRコードを読み込んで、スマホから送信してください」

おお。
受付のシステム自体は、ものすごく進化している。
時代の変化には素直に感動した。
……が、その直後に襲ってきたのは、強い徒労感だった。
今朝9度近く熱があって、朦朧とする頭でフラフラしながら、やっとの思いでここまで来た病人に、
スマホの小さな画面でチマチマ入力させるのか。
しかも、マイナンバーカードを出して顔認証まで済ませている。
だったら住所や生年月日くらい、カードの情報からサッと引き継いでくれればいいじゃない。
……と思ったのだが、どうせプライバシー問題やらなんやら大人の事情やら色々あるのだろう。
まあ、個人情報を何でもかんでも勝手に連携されても、それはそれで怖い。
プライバシーが大切なのも分かる。
……分かるんだけどさ

ここで、どうしてもひとつ言いたくなる。

マイナンバーって、税金の世界ではものすごく活躍しているじゃない。
収入がいくらなのか、扶養はどうなっているのか、
いろいろな情報を行政が正確に把握するために使われている。
税金を取るときには、こちらの情報をしっかり追いかけてくるのに。
それなのに、病院ではカードをかざして顔認証までした挙げ句、
「住所と生年月日は、こちらにもう一度入力してください」
となる。

……なんだかな。

でも、39度の熱でフラフラになっている病人からすれば、
「だったらマイナンバーって、何のために作ったのよ」と思ってしまう。
税金を取るときには、あれだけしっかり私たちの情報を把握するのに、こういうときだけ「プライバシーがありますから」と言われると、

どの口が言うのよ。税金取るだけのためだったのねどうせ。

と、半ば八つ当たり気味に思ってしまった。
もちろん、これは制度をきちんと理解した上での専門的な意見ではなく、39度の熱にうなされながらスマホに住所と生年月日を入力していた私の、ただの愚痴である。
それでも、そんなことを考えながらも老眼に鞭打って入力を進めたわよ。
診察が終わり、会計だけは普通にお財布から現金を出して終了。
ここはアナログなのか……^^;
で、薬は院外処方ということで、重い足取りで近くの門前薬局へ向かった。
(この院外処方もさ、結構しんどいよね。。。)

門前薬局での二重の試練と、ずっしり重い薬の袋


薬局に着くと、受付で出されたのは……今度はなんとまた問診票。
そして今度は紙と鉛筆。
さっきスマホで入力したばかりなのに、また書くのか。
ここでもマイナンバーカードを機械にかざし、
画面で「顔認証を許可する・しない」のチェックを入れる作業。
もう熱で頭がぼーっとしているので、何を許可しているのかも怪しい状態だ。
そして手渡されたお薬の量を見て、二度目の絶句。

「……これ、どうやって飲むの?」

5日分とは思えないほどの量の錠剤が入った袋。
解熱剤、喉の炎症を抑える薬、咳止め、去痰薬、胃薬……。
薬剤師さんは床に膝をつき、私の目の前でやたらと優しい声で丁寧に説明してくれる。
ありがたい。
ありがたいのだけれど、私の心の中では、

「薬屋と結託して金儲けしようとしてない……?」

という、意地悪い心の声が渦巻いていた。
もちろん、そんなわけはない。
熱のせいで性格まで悪くなっていたのだと思う。(普段は仏のタイコよ)
結局、診断は「まあ、風邪かな……様子を見てください」とのこと。
(私もそう思ってたわよ)

そして病院へ行ったせいで?さらにフラフラになりながら帰宅した。

熱より頭に来た「夫の理不尽すぎる一言」


しかし、本当の災難は家へ帰ってから待っていた。
娘が家にいる時は心配そうな顔を見せていた夫。
ところが、私が倒れて家事が回らなくなると、途端に不機嫌になり、一言。

「あいつは本当に、ろくなもの持って帰ってこないな」

(はい???)

娘がわざと風邪を持ち帰ったわけでもないのに、その言いぐさは何だ。
結局、自分が飯や身の回りのことで困るからイライラしているだけじゃないのか。
さらに夫の毒舌は止まらず、

「あちこち仕事で飛び回ってるか知らないけど、そんなの良くない。結局こうやって訳のわからない病気をもらってくることになるんだ」

と、一生懸命働いている娘の努力まで全否定する始末。
……ここでもどの口が言っているのだろうか…がまた出る。
あなたが現役の時代、毎晩のように「仕事だ仕事だ」と言って、朝方まで飲んで帰ってきていたのを、私は絶対に忘れていない。
自分の過去は棚に上げて、娘の仕事を「遊び歩いている」かのように言い放ち、
妻が倒れれば八つ当たり。
39度の熱で意識が霞む中でも、夫への怒りだけはくっきりと鮮明に燃え上がった。

おわりに


病院でのデジタル化の洗礼、大量の薬、そして夫の理不尽な暴言。
しんどい渦中に、散々な目に遭った。
でも、病気のさなかにこれだけ心の中でツッコミを入れまくり、
マイナンバー制度にまで文句をつけ、挙げ句の果てには夫への過去の恨みまでしっかり思い出せたのだから、

「まあ、私まだまだ大丈夫だな」

と、少し安心した。
……何に安心しているのかは、自分でもよく分からない。
まだまだ病み上がり。
今日は薬をしっかり飲んで、夫の小言は聞き流して、ゆっくり体を休めようと思う。
皆さんも、39度の高熱の日のスマホ入力と、病人に向けられる家族の理不尽な一言には、
どうかお気をつけあそばせ。

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