新聞を開けば金やブランド品の買取広告。テレビをつければ「使っていないバッグはありませんか?」のCM。スーパーやホームセンターに行けば週末だけの出張買取イベント。近所を歩けば、いつの間にか買取専門店が何軒もできている。
我が家にもシャネルのバッグとルイ・ヴィトンの財布がある。若い頃に頑張って買ったものだが、ほとんど使わず箱に入れたまま。時々「売ろうかな」と思うが、そのたびに思う。なぜ今こんなに買取店が増えているのか。
円安だけでは説明がつかない
海外から見れば日本の中古ブランド品は買いやすい。しかも日本人はモノを丁寧に使うので状態の良い中古品が多いと言われている。だから海外人気も高い。でもそれだけでは足りない気がする。
新品が高すぎる
シャネルもヴィトンも、ここ数年で価格が驚くほど上がった。
数年前なら20万円台で買えたバッグが、今では40万、50万という値段になっている。
新品は高すぎる。
でもブランド品は欲しい。
そうなると中古市場が活気づくのは自然な流れだ。
買う人が増えれば、売る商品が必要になる。
だから買取店も増える。
ブランド品が「資産」になった
昔はブランドバッグといえば贅沢品だった。
でも今は違う。人気モデルや廃番シリーズは、新品で買った頃より高く売れることもある。
箱や保存袋、ギャランティカードが揃っていれば、査定額が数万円変わることも珍しくないそうだ。
「中古だから安い」時代ではなくなった。
モノにも資産価値がある時代なのだ。
私も副業でやろうかと思った
一時期、中古ブランド品を仕入れて売る「せどり」を本気で考えたことがある。
これだけ市場が盛り上がっているなら面白いかもしれないと。
でも調べるほど奥が深い。本物かどうかを見極める知識。
商品の状態を見る目。相場の変動。手数料や送料。
簡単そうに見えて、かなりの経験が必要な世界だった。
試しにメルカリで家にある不用品を売ってみた。
それででさえ結構神経も使い大変だった。
「これは私には向いていないかも」と諦めた。
やはり私は、ブランドバッグより配当株を眺めている方が性に合っている。
それでも売るかどうかは迷う
今も時々シャネルのバッグを見る。
実は私も少し前に、ネットで査定に出したことがある。
するとなんと購入時より十万円以上高い査定価格がついた。
売るなら今かも…なんて思って本気で売ろうかと思った。
でも、若い頃の思い出まで手放すような気もしてちょっと寂しくなってしまった。
コレを手に入れた時のあの気持ちや持って出かけた時の思い出。
それにフォーマルな席で、私くらいの年齢で持っていても不自然ではない小ぶりなデザインで、
いざという時に重宝する。
娘に貸してあげることもできる。いずれ受け継ぐこともできる。
バッグは配当を生んではくれない。でも思い出という価値もある。
だから今のところは、もう少しこのまま持っていようと思う。皆さんの家にも、使わなくなったブランドバッグやアクセサリーの一つ二つ
眠っているのではないだろうか。
売るのも一つの選択。持ち続けるのも一つの選択。
そんなことを考えながら、最近やたらと目に入る買取広告を眺めている。

