HDVが毎月分配になるらしい。それ、どういうこと?

投資体験記

HDVという米国ETFをご存知だろうか。

正式名称は「iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF」。財務の健全な米国高配当株を約75銘柄集めたETFで、経費率は0.08%と格安。エネルギーやヘルスケアなどディフェンシブ寄りの銘柄が中心で、相場が荒れても比較的粘り強い。

最近オルカン(全世界株式インデックス)が日本でも浸透してきたが、HDVはその一歩先、「配当でキャッシュフローを作りたい」という人向けのETFだ。

私はこれを2020年に買っている。米国株市場におそるおそる参戦した頃、アップルやAmazon、テスラなどと一緒に買ったうちの一つ。個別株はその後の整理でほぼ手放したが、HDVはなんとなくそのまま持ち続けていた。

■ 何が変わるのか

そのHDVが、四半期分配(年4回)から毎月分配(年12回)へ変更になる。

毎月お金が入ってくるのは一見うれしい話に聞こえる。実際、配当生活を目指す人間にとってキャッシュフロー管理はしやすくなる。

ただし、問題がある。

■ NISA成長投資枠から外れる

新NISAのルールでは、毎月分配型のETFや投資信託は成長投資枠の対象外と決まっている。

つまり、今回の変更によってHDVはNISA口座で新規購入できなくなる。現在出している買付注文はNISA・特定口座を問わずいったんキャンセル。今後NISAでHDVを買い増したいと思っていた人は、戦略の見直しが必要になる。

なお、すでにNISA口座で保有している分はそのまま非課税で持ち続けられる。ここは一安心。

■ 毎月分配=悪ではない、でも注意は必要

日本の投資信託の世界では「毎月分配型=タコ足配当」というイメージが根強い。タコ足配当とは、運用益ではなく元本を取り崩して分配金を出す、実質的に資産を食い潰す仕組みのことだ。手数料も高いものが多く、長期資産形成には向かないとされてきた。

しかしHDVは違う。経費率0.08%は破格の安さ。分配金も運用益から出ているのでタコ足ではない。毎月分配になっても、ETFそのものの質が変わるわけではない。

■ では今から買うか、と言われると

実は老後のために毎月配当が入るようにポートフォリオを組もうと、地味に試行錯誤している。なかなか上手くいかないのだが。

そういう目線で見ると、HDVの毎月分配化は「買っておけばよかった」と思わせるニュースだった。今の円安水準で飛びつくつもりはないけれど、ちょっとだけ悔しい。

いつかまたあらお安いのね。とお買い得になったら考えることにする。

本記事は個人の投資経験に基づくものであり、特定の銘柄・投資手法を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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